DIRTY PROJECTORS“SWING LO MAGELLAN”
村上春樹氏、またもノーベル文学賞受賞を逃す・・・。
このまま取れないのではなかろうか、と・・・
いい加減、この最有力候補→やっぱりダメでした(笑) の流れも定着しつつあるような・・・。
ある意味、鉄板。
んで、自分も村上春樹の作品は好きでよく読むんですけど、「ハルキスト」って
括りは正直どうなのか、と思うわけで。
どうせ、アレでしょ?マスコミとかが勝手に付けちゃったんでしょ?
何でもかんでもカテゴライズすればいいってものでも・・・。
それと、「サブカル女子(笑)」みたいに言われるからという理由から「村上春樹好きです!」っていうことを言いたくないって女子が結構いるらしい。。
別にいいじゃん!!サブカル女子!!!!
「言いたいことも言えないそんな世の中じゃ」あるまいし・・・。
気にすることもないと思うんですがね。
それよりよっぽど、「サブカル女子!!」だの「メガネ女子!!」だの言ってる坊主の方がヤバイと思う。我ながら。
自分がご門徒さんなら、まず信用しないですもんね(笑)
以後気をつけたいと思います。。。
というわけで、今回も2012年にリリースされた作品から。
以前にも、ブログで取り上げたことのあるバンド、DIRTY PROJECTORSの
『SWING LO MAGELLAN』。(「摩訶不思議テーゼ」参照)
6枚目のアルバム。
DIRTY PROJECTORS『SWING LO MAGELLAN』
1. Offspring Are Blank
2. About to Die
3. Gun Has No Trigger
4. Swing Lo Magellan
5. Just From Chevron
6. Dance For You
7. Maybe That Was It
8. Impregnable Question
9. See What She Seeing
10. The Socialites
11. Unto Caesar
12. Irresponsible Tune
13. You Against The Larger World (日本盤ボーナストラック)
14. Buckle Up (日本盤ボーナストラック)
今回のアルバムは、ボーカルのデイヴィッド・ロングストレス曰く、「今作は歌のアルバム、楽曲のアルバムになっている」とのことですが、
あくまでそれは、「DIRTY PROJECTORSの割には」あるいは、当社比の話。
曲をまず聴いていただければ、わかっていただけるのではないか、と・・・(^▽^;)
相変わらず、いい加減なのか緻密なのかさっぱりわからない曲であります。
しかしながら聴いているうちに“クセ”になってしまうから、あら不思議。
「珍味」って言葉が何だかしっくりくるバンドです。自分にとって。
ほんとデイヴィッド・ロングストレスの頭の中はどーなってんだ?と。
今回、ミュージック・ビデオにもなっている2. About to Dieの本人による曲解説。
誰の視点からこの曲は歌われているのか・・・そう、この曲は二人称の曲だからね。ナレーターが彼自身の話をしているのかどうかは不明なんだ。特定の誰かを指している曲ではないんだよ。「死に向かっている(About to Die)」のは僕ら全員だ、僕たちみんな死ぬんだから。それは何かの罪のせいで死ぬわけじゃなくて、みんな死ぬから死ぬんだよ、という。
非常に興味深いコメントです。
ビデオもそれをイメージさせるような作りですし。
臨終待つことなし、来迎たのむことなし。信心のさだまるとき、往生またさだまるなり。来迎の儀式をまたず。
親鸞聖人の『末燈鈔』(まっとうしょう)という書簡集にある言葉。何かこれ思い出しちゃいます。
「死んでから往生するとか、仏さまがお迎えに来ることを期待することはない。信心が定まったとき、自然に往生への道に立つのだ。仏さまのお迎えを期待して何か儀式などをすることはありません。」
かなり意訳ですが・・・(苦笑)
ブログでも書いたかと思うんですが、自分は仏教(浄土真宗)を学ぶ為に大学に入りました。
そこでまず感じたのは、「びっくりするくらい“死後”のことについて教えられていない」ってことでした。
普通、「仏教」っていったら、「死んで極楽に行くために、一生懸命仏さまの教えを聞いて、善行を積んで・・・」みたいに思うじゃないですか?
「浄土真宗って、違うんだ・・・」と軽くショックを受けました。
“お経”というのは、お釈迦様の言葉を後世に弟子たちが書き記したもの。莫大な数がありますので、一概には言えないかもしれませんけど・・・。
“死後”というよりは、むしろ“今の自分”に向けられている。そんな感じ。
言うならば「どうすれば安らかな死後を迎えられるか?」ではなくて「今をどう生きるか?」というものでした。
だから、ここで言う“信心”というものもデイヴィッド・ロングストレスのコメントにあるように、
「「死に向かっている(About to Die)」のは僕ら全員だ、僕たちみんな死ぬんだから。それは何かの罪のせいで死ぬわけじゃなくて、みんな死ぬから死ぬんだよ」という視座に立つ
ってことなんじゃなかろうかと思うんです。
そういう“視点”から自分を省みた時に、「じゃあ、どーすんの?」って道を歩む“生き方”がスタートするんじゃないか、と。
例えば“お葬式”にしても、それは「来迎をたのむ」ためではなく、亡くなった方を偲ぶとともに自分自身が「死に向かっている(About to Die)」ということを胸に刻む、ということ。
勿論、自分は“僧侶”ですので、儀式はしっかり勤めたいとは思っていますけど、重要なのは“儀式”そのものでなく、その“中身”である気がします。
「お葬式が減った。けしからん。」なんてことをたまーに耳にしますが、それがどこから発せられているものなのか、自分たちはまず考える必要があると思うんです。
・・・すみません。何か後半“説教”じみてしまいました。
こんなこと書いて怒られないか非常に心配です(-ω-;)
▼DIRTY PROJECTORS
Dave Longstreth
Nat Baldwin
Amber Coffman
Angel Deradoorian
Haley Dekle
Brian Mcomber
関係ないことをダラダラと書き連ねてしまいましたが、このアルバムもオススメですよ。
「変わった音楽」が聴きたい方は是非。
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